基礎医学

【医学生必見】解剖学の効率的な勉強法:東大医学部生が教える覚え方とおすすめアプリ・参考書【2025年最新版】

著者 K.N.
男性. 東京大学医学部医学科在籍.CBT-IRTスコア:777.
医学生向け個別指導予備校MedAceにて講師として活躍中.
基本的な内容を丁寧に伝えることを心がけています!

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解剖学を制する者が医学を制す?
勉強を始める前に知っておくべきこと

解剖学ってどんな学問?

ざっくり言えば解剖学は「目にみえる人体の構造」を学ぶ学問です。骨、筋肉、腸管や心臓などなど、人体のあらゆるパーツの名称やその位置関係を理解することがとても重要です。その上で、顕微鏡で見える構造を扱う組織学や機能について扱う生理学などと結びつけて、深く理解することが求められます。医学部生にとっては基礎医学の中でも特に重要な科目の1つであり、臨床医学に進む上でも欠かせない知識となります。

解剖学を学ぶ意義とは?

解剖学の知識は、病気の診断や治療において非常に重要です。体の中での様々な臓器の位置関係や構造を理解していれば、症状から病変部位を推定したり、画像検査を見て病変部の影響を考察したり、手術の際に重要な組織を傷つけないようにしたりすることができます。また、医者だけでなくコメディカルの理学療法士、柔道整復師、パーソナルトレーナーなど、身体に関わる職業においても、解剖学の知識は不可欠です。

解剖学、何から勉強すればいいの?

解剖学の勉強は、まず人体の全体像を把握することから始めましょう。まず骨格、次にそれを肉付けする筋肉、脂肪、張り巡らされた脈管系とそれらが栄養する主要な臓器などの位置関係をまずはざっくりと理解することで、より細かな構造を学ぶ際の土台となります。次に、部位ごとに筋肉、神経、血管などの構造を一つずつ丁寧に学んでいきましょう。自分の身体や参考書、アプリを活用して、立体的にイメージすることがとても大切です。解剖学はイメージをすること、イメージできることがとても大事になります。

医学部生が教える!
解剖学を効率的に覚えるための8つの秘訣

秘訣1(一番大事!!!):何よりもイラストを見る!!

解剖学の一番大切なことはイメージができることです!人によっては必死になって名称をまず覚えていこうとしますが、それが得意なら越したことはないですが、それでもイメージができなければ臨床では何の意味もありません。まずはイラストだけを見ていって、こんな感じで見えるのだなというのを視覚的に焼き付けてください。

秘訣2:自分の身体でイメージして、見て、触って、動かす

教科書を見るだけでなく、自分の身体を見たり、触ったり、動かしたりすることで、位置関係をより深く理解することができます。腕を曲げた時に力こぶができる筋肉は上腕二頭筋、声を出した時に声帯の筋肉を動かしている神経は反回神経、食べたご飯が十二指腸に来た時、膵液がファーター乳頭から分泌される、、このように、自分の身体で意識することで、記憶に残りやすくなります。イメージするには一番都合の良い人体ですから、参考書を読むたびに、自分の身体でのイメージは欠かさずしましょう。

秘訣3:日常動作や疾患と関連付けて考える

解剖学の知識を、日常動作や疾患と関連付けて考えることで、より医学知識の実践的な理解を深めることができます。例えば、スポーツで怪我をしやすい関節はどこだろうか?よく前十字靱帯を聞くけどどこだろうか?後十字靱帯とどっちが怪我しやすいのか?それはなぜか?などを学ぶことで、解剖学の知識がより身近なものになります。

秘訣4:人体の構造を意味のある流れに乗せて覚える

人体の構造を、意味のある流れがあるように、ストーリー仕立てで覚えるのも効果的です。人体の構造、もっと言えば動物の構造は進化の過程で洗練されていくわけで、まったくデタラメに作られているわけではありません。ちょっとした機能や意味を考えるだけで解剖学的位置関係の理解が深まることが多いです。例えば、血液は、心臓というポンプから送り出され、全身の臓器へと流れていくわけですが、それぞれの臓器の役割を考えることで、血管の構造がどう変化していくのか、どんな構造である必要があるのかを理解することができます。

適当な位置関係になっているわけではなく、機能と連関しているんだと意識することが大事です。

秘訣5:アプリや参考書をフル活用

解剖学の学習をサポートするアプリや参考書はたくさんあります。AnatomyLearningやCompleteAnatomyなどのアプリを使えば、3Dで人体の構造を詳しく見ることができます。自分の身体でのイメージに限界があるなと感じた時には、解剖学カラーアトラスやイラスト解剖学などの参考書は図が豊富なので、それを用いて積極的に視覚でまずは捉えていきましょう。

秘訣6:いきなり全部覚えようとしない

解剖学は覚えることが膨大なので、最初から全てを完璧に覚えようとすると挫折してしまいます。まずは重要な部分から重点的に学習し、徐々に知識を広げていくようにしましょう。知識の地図を作っていくイメージです。まずは大枠を作って、そこにマッピングをして、最後にそれらを結びつけていきましょう。

文章部分を全部飛ばして、イラストだけ全部視覚的に覚えようとするのも悪くはないと思います。まずはイラストを視覚的に覚えて、その後に文章を読めば、文章を先に読むよりはだいぶ楽になるでしょう。

秘訣7:過去問を分析して出題傾向を掴む

過去問は、試験の傾向を知るための重要なツールです。試験でどこまで深掘りされるかは大学毎に異なります。解剖学の試験とは言っても、生理学や組織学、臨床の知識などとの関係を聞いてくる試験も多いと思います。試験を突破するという点では、どのような問題が出題されるのか、どの範囲が重点的に問われるのか、をまずは分析しておくことで、効率的な勉強計画を立てることができます。本当に焦っている人は過去問をまず見て、どこまで聞かれるのかを確認してください。

秘訣8:同じ大学の先輩からアドバイスをもらう

実際に自分の大学の解剖学の試験を経験している先輩にアドバイスをもらいましょう。どの範囲が重要なのか、どのような勉強法が効果的かなど、貴重なアドバイスをもらえるでしょう。話を聞くだけでなく、過去問やノートを共有してもらうのもおすすめです。

レベルアップ!さらに理解を深めるための勉強法

勉強法1:とにかくイラストを見る、リアルな絵を見る、そして絵を描いて構造を理解する

何よりもイラストを見ることが大切です。順番としてはデフォルメされたイラストでパッと確認する、そしてちゃんとリアルな絵や写真でも確認して、その後、余裕があれば自分で絵を描くことで、人体の構造をより深く理解することができます。最初は見ながらでも良いのでどんどん見て、描くべきです。自分で手を動かして描いて、自分が意識できていた構造、意識できていなかった構造を確認していきましょう。

勉強法2:模型を使って立体的に捉える

人体の模型を使えば、立体的に構造を捉えることができます。特に、複雑な構造をしている部位は、模型を使って色々な角度から見ることで理解が深まります。模型を自分の身体に当てて、イメージを作っておくことも大事です。

勉強法3:グループ学習で知識を教え合う

友達とグループ学習をすることで、互いに教え合い、知識を共有することができます。自分が理解できていない部分を教えてもらったり、自分が得意な部分を教えたりすることで、理解を深めることができます。

余談:粘土で心臓を作成?!

東京大学医学部の解剖学実習では、心臓を各自粘土で作成し、試問で使用するというのがここ最近のスタイルとなっています。思い思いの心臓を作ってくるのですが、これが意外と観察力が試されます。どんな名前の構造があるか頭では知っていても、イメージができているかいないかがはっきりと出ます。頭でっかちにならないように、まずは色んなイラストや模型などをよくよく見てみましょう。

おすすめの解剖学アプリ&参考書

おすすめアプリ:Anatomy Learning – 3D解剖学

AnatomyLearningは、3Dで人体の構造を詳細に見ることができるアプリです。無料版でも十分な機能が搭載されており、解剖学の学習に役立ちます。

おすすめアプリ:Complete Anatomy

CompleteAnatomyは、さらに高機能な解剖学アプリです。筋肉の動きをシミュレーションしたり、特定の部位を切り取って観察したりすることができます。有料版ですが、医学部生にとっては投資する価値のあるアプリです。大学によっては大学のライセンスで、無料で使えるところもあると思います。積極的に色々な角度から観察をしてイメーシを作りましょう。

おすすめ参考書:解剖学カラーアトラス、イラスト解剖学

解剖学カラーアトラスは、美しいイラストで人体の構造を分かりやすく解説した参考書です。解剖学の勉強には欠かせない一冊と言えるでしょう。イラスト解剖学もとにかくイラストが豊富です。文章部分も当然大切ですが、イメージができるという点ではイラストだけをまずは、ざーっと見ていくことをお勧めします。

まとめ:解剖学の勉強はイメージを大切にして、記号的な文章よりも視覚的なものをまず大切に!

解剖学は、確かに覚えることが多くて大変な科目ですが、工夫次第で楽しく学ぶことができます。この記事で紹介した勉強法やアプリ、参考書を活用して、解剖学をマスターしましょう!

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