著者 M.W.
女性. 神奈川県で医学部生をしています.CBT-IRTスコア:781. 得点率95%.
CBT学内1位の体験をもとに、医学生の皆さんに役立つ記事を提供できれば嬉しいです

目次
はじめに
医学部生活の大きな山場の一つであるCBT(Computer-Based Testing)。基礎医学や臨床医学の広範囲にわたる知識が問われるため、多くの学生が「何から手をつければいいのか分からない」「覚える量が多すぎる」といった不安を抱きがちです。
私自身も、最初はどの教材を選び、どのように学習を進めるべきか悩みました。特に、私の大学では試験の4ヶ月前まで研究室配属があり、試験対策を始めたのは4ヶ月前からと周囲に比べて遅めのスタートでした。しかし、計画的な学習とモチベーション管理を徹底することで、大きく得点を伸ばすことができ、結果的にIRT 773点と、学年一番のスコアを獲得することができました。
この記事では、私が実際に実践していた勉強法を「計画」と「実践」の2ステップに分けて具体的に紹介します。ぜひ、自分に合った勉強法を見つけ、スムーズにCBTを突破するためのヒントとして活用してください。
1. CBTとは?
CBTは、医学科4年生全員が対象となる全国統一試験です。基礎医学、臨床医学、社会医学が主な出題範囲となっており、プール問題からランダムに選ばれた問題を各自パソコン上で受験します。各受験生が異なる問題セットを受験するため、IRT(Item Response Theory)によるスコア評価が行われます。
CBTの合格ラインは比較的高いものの、ほとんどの学生が合格する試験とも言われています。しかしながら、国家試験への橋渡しとなる重要なステップであり、成績評価にも影響を与えるため、できるだけ高得点を狙いたい試験の一つです。
この試験で高得点を取るためには、広範囲の基礎知識をバランスよく、確実に身につけることが鍵となります。そのためには、効率的な学習計画と継続的なモチベーション管理が欠かせません。
2. 学習計画を立てる
2-1. 全体像の把握
短期間で効率よく勉強をするためには、まずCBTの範囲・形式・難易度を把握することが重要です。CBT実施機構である医療系大学間共用試験実施評価機構が公開しているガイドブックや大手企業のCBT対策サイトで情報を収集し、どの分野がどれくらい出題されるのかを確認しましょう。
また、問題を解き始める前に各分野の問題を軽く見ておくことで、自分のスタート段階での知識とゴールまでのギャップを把握し、どの分野に重点を置きつつ勉強を進めるべきかを見極めることができます。
2-2. スケジュールの作成
CBT対策は、試験直前に詰め込もうとしても範囲が広すぎるため、ある程度の長期計画が必要です。私は以下のように期間を分けて学習を進めました。
- 前半(〜試験2か月前):基礎医学・臨床医学の1周目
- 試験4ヶ月前からQBを解き始め、試験2ヶ月前までに1周解き終える。
- 一問一問を丁寧に解き、背景知識を確実に固める。
- 中盤(〜試験1か月前):2周目の問題演習
- 2ヶ月前までに解いた問題を、2倍のペースで再度解く。
- 正解することが目的ではなく、関連知識の復習を重視する。
- 後半(試験1か月前〜):3周目+公衆衛生・医学総論
- 公衆衛生や医学総論は単純暗記が多いため、短期間で集中的に学習。
- 2周目でも間違えた問題を再度解き、確実に得点できる知識へ。
- なかなか定着しない知識はノートにまとめ、短スパンで繰り返し復習。
3. 効率的な勉強法
3-1. 教材選び
CBT対策の教材は多くありますが、あれこれ手を出しすぎるとむしろ非効率的です。信頼できる教材を厳選し、繰り返し解くことが重要です。以下が実際私の使用した教材になります。
- MedLink CBT QB
- 病気がみえる
- MedLink Q-Assist CBT用動画
- MedLink Q-Assist 国試用動画
- CBT模試(MedLink、M3)
CBTの問題集は何社からも出ていますが、個人的にはmediLinkから出ているQBがおすすめです。解説が丁寧で、リンクを押すと「病気がみえる」の該当ページに飛ぶため、その問題に関連する周辺知識までざっと復習することができます。
「病気がみえる」はイラストが豊富で視覚情報が多いため、文字を追うだけでは頭に入りにくいという人には特に一押しの参考書になります。
また、QBに加えてモントレに手を出している人も多かったですが、どちらも中途半端になるくらいなら片方に絞るべきだと思います。私は約3600問を解ききるのは残り時間的に不可能だと思い、麻酔科や放射線科、泌尿器などQBだけでは物足りないと感じた分野だけに絞って演習しました。
基本必要とされる知識は決まっているため、問題数をこなすことばかりに振り回されず、一つの問題集をベースに、周辺知識を参考書で丁寧に整理していくスタイルがおすすめです。
また、Q-Assistの講義動画も活用しました。ただし、網羅的に視聴するのではなく、問題を解いてからあまりにも理解できない分野や暗記が難しい分野に絞って視聴するようにしました。
たとえば、私の場合、基礎医学の知識が抜けていたため、講義動画を見てから該当する問題を解くということを繰り返しました。また、整形外科などのマイナー科も病名が似ていて覚えにくかったため、講義動画を繰り返し視聴し、音声情報も活用しました。
動画学習は受動的で頭に入りにくい人も多いと思います。そのような場合は、まず問題を解き始めて、必要に応じて講義動画を見る方針がおすすめです。
3-2. 過去問・模試の活用
CBTに限らず、試験勉強では過去問や模試を解くことが非常に重要です。私はTECOMを試験3週間前、MedLinkを2週間前に解きました。
模試を活用することで、完成度の確認・不得意分野の発見・時間配分の調整が可能になります。特に時間配分は要注意で、最後のセクションの4連問で時間が足りなくなることがあります。本番で焦らないためにも、模試で解くペース感をつかんでおくことが重要です。
3-3. 一問一問を丁寧に解く
問題を解いた後は解説をしっかり読むことで知識が定着します。焦って数をこなすのではなく、理解を伴った学習を心がけるべきです。
私は正解した問題でも間違い選択肢の解説までチェックし、「病気がみえる」のリンクも必ず確認して周辺知識を整理しました。一問一問からできるだけ多くの知識を吸収・復習する意識が大切です。
3-4. メリハリをつけながら勉強する
限られた時間で最大の効果を出すには、分野ごとに適切な時間配分が必要です。たとえば、公衆衛生は暗記が中心なので直前に詰め込めますが、臨床医学は病態の理解が求められるため早めに取り組むべきです。
また、出題頻度が高い疾患や定番知識を優先して覚え、出題頻度の低い内容には時間をかけすぎないよう注意しましょう。よく出る疾患や正答肢になりやすいものを意識的に抑えることで、効率よく得点アップを狙えます。
4. CBT合格後に思うこと
CBTを終えて思うのは、焦らずに自分のペースで着実に勉強を積み重ねたことが成功のカギだったということです。
一日100問を解く人、2社の問題集を解く人など様々でしたが、メインで問われる疾患・分野は限られているので、一つの問題集を丁寧にやりきれば十分です。
模試などで自分の完成度を確認しつつ、ブレずにメリハリのある丁寧な学習を続けることがCBTでの好成績につながると感じました。
まとめ
CBTは医学生にとって避けて通れない試験ですが、計画的な学習・効率的な演習・継続的な復習を組み合わせることで、確実にスコアを伸ばすことができます。
私が学年一番を取れたのも、基本を忠実に守り、継続して積み上げることを徹底したからです。この記事が、あなたの学習計画やモチベーション維持のヒントになれば幸いです。ぜひ、自分の目標スコアを目指して頑張ってください!





