国試

【東大卒医師が教える】Medu4と究極マップを活用した効率的な医師国試対策法【2025年最新版】

著者:T.M.
医師. 2025年 東京大学医学部卒. 現在都内にて研修医を行っています

医師アイコン

目次

Medu4の特長

医師国家試験(以下、「国試」)を突破するためには、計画的かつ効率的な学習が求められます。その中で、私が活用したのがMedu4というオンライン予備校です。本稿では、Medu4の特長、講座体系とその活用法、さらに私の体験談を交えて、国試の効率的な勉強法について解説します。

Medu4の特徴

所属大学との相性

定期試験、卒業試験で国試以上のレベルや深さの問題が出ない方が向いています。

つまり、以下のような大学に最適です:

  • 国試の過去問がほぼそのまま出題される大学
  • 国試と全く関係ない形式の試験が出題される大学

私の大学(東大)では、定期試験、卒業試験が国試を意識したものでなく、国試3~5年分の対策で合格できました。その分、国試対策は自分でやらないといけないという環境でした。

他の予備校は、国試対策+αまで網羅的にテキストが作成されているのに対し、Medu4は国試合格のためを第一に編纂されています。国試の過去問で出題された内容に焦点を当て、予想的な観点や関連事項への言及を極力避けることで、オーバーワークにならないよう設計されています。

このコンセプトを理解した上で使用することをお勧めします。内容が薄いと感じる方もいるようですが、それは大学の試験が過去問で問われない知識も要求するものだからかもしれません。医師国試対策としては必要十分なカリキュラムなのです。

勉強スタイルとの相性

Medu4は、以下のような学生に特に向いています:

  • 低学年から勉強をスタートしたい学生
  • 知識量はコスパよく試験を突破したい学生

公式サイトでも言及されているように、Medu4は低学年からの勉強をサポートする価格体系になっています。合否に比べると安い出費ですが、私は3年プランでも損しない価格体系に惹かれました。

「低学年から勉強をスタートするのに知識を詰め込まないのは矛盾では?」と思われるかもしれません。しかしMedu4は、「1000問覚えても1001問目が出てしまうのが国試である」という標語の通り、最小限の知識から発展させて問題を解けるようにすることを目標としています。

実は、知識をたくさん詰め込んで問題を解く方が、短期的には完成させやすいという逆説があります。(応用力はさておき) Medu4の講師のように問題を解くには、単に「テキストの知識が手元にある」というレベルでは不十分です。問題との向き合い方や考え方まで学ぶことが重要なのです。

私の好きな講師の言葉に「頭の道具箱」を鍛えてほしいというものがあります。これは単純に知識を入れていくのではなく、小学校のお道具箱のように、それぞれの用途(思考法)に合った道具(知識)が整然と整っている方が、様々な問題や状況に適しているという比喩です。

この考え方の重要性を理解して勉強しても、問題に合った「道具箱」を自分なりに作るには時間と労力がかかりました。

昨今の国家試験は一般臨床のボーダーが年々高まり、ひいては受験生の勉強のモチベーション上昇、学習の低学年化に繋がるサイクルがあるようです。悪い傾向ではないと思いますが、受験生の新しい知識への偏重、信仰に繋がりうるもので、いわば「1001問目も覚えてしまおう」という発想に他なりません。そしてこの発想が掻き立てる不安は試験当日まで止むことがありません。

少ない知識のために時間を掛け、自分なりの考え方を整備するというのは、多くの人にとってあまり魅力的な考え方ではないでしょう。ただ、昨今の国家試験に安定したメンタルで臨むための一つの正解だとも考えています。

モチベーションとの相性

どの予備校が自分に合っているかは、勉強に使える時間や将来のビジョン(=モチベーション)によって異なります:

  • 低学年からコツコツと勉強する場合:Medu4がおすすめ
  • 高学年や国試直前に詰め込みで時間を使う場合:他の予備校が適しているかも?

直前の詰め込みが悪いわけではありませんが、「国試が終わった瞬間に抜けてしまう知識」という観点では後者の方が多いでしょう。より長期的に医学的な考え方を自分に残せるのがMedu4のメリットです。

もちろん、進歩し続け、日に日に膨大になる医学に向き合う方法に正解はありません。自分が将来的にどのような医師になり、どう医学に向き合うか。医学生のときから考えるきっかけと捉えれば、国試対策への迷いも非常に有意義な機会でしょう。

Medu4のテキストと関連講座

テキストのイメージ

「あたらしいシリーズ」

Medu4の学習の中心となるのが「あたらしいシリーズ」です。医師国家試験の全範囲を網羅した講義形式のテキストで、以下の特徴があります:

  • CBTで問われる基礎から国試で問われる応用までを220コマ(220時間)で一貫して学習
  • 国試対策のみに必要と考えられる事項にはマークがついており、一目でわかる

私は、CBT前にこの講座を受講しました。大学の臨床講義の前に聞いておくと、前提知識が入った状態で臨床を実感できるので有意義でした。

このベーステキストには以下の関連講座が付随しています。「あたらしいシリーズ」単体でも医学知識は十分網羅されていますが、より深く学ぶためにはこれらの動画講義もおすすめです。

特講講座

国試の重要分野、考え方、テーマを短期間で復習、学習するための講座です。

具体的には、抗菌薬、輸液、評価、症候論、計算問題など、医学生が苦手とする分野にフォーカスしたものや、必修講座、裏技テクニック講座、禁忌講座など、国試において効率的な得点力向上を図るものがあります。

各講座は基本的に2コマずつで構成されており、勉強しやすいのが特徴です。「あたらしいシリーズ」を受講した後であれば、良い復習になる上、医学的な見方を新しく得たり、深めたりできて有用です。私は国試前に全て受講しました。

アップデート講座(update〜回)

毎年の国試傾向に合わせ、その年に出題された最新の知識や出題形式の変化に対応するための講座です。

例えば、update118回では、117回までで網羅されていない、118回国試に出題された、今後得点向上のために押さえるべき知識をまとめた講座です。「あたらしいシリーズ」が最新のものだと116回国試までの内容を含んでいるはずなので、それ以降から自身が受験する最新年度までのアップデート講座を受講すると、より過去問への網羅性が高まります。

毎年度、基本的に2コマずつで構成されていて、過去問演習の際に補助的に利用することで、自分なりに傾向変化なども掴めて勉強になります。

近年の国試では、いかに正答率が高い問題を取りこぼさないかが合格への鍵となっています。難問、奇問、新規問題(=直前期に受験生を不安にさせる予想問題)など、正答率が高くなりにくい問題に惑わされないメンタルを養成するのにも役立ちました。

テストセミナー講座

医師国家試験本番を意識した模試形式の演習講座です。特徴は以下の通りです:

  • 基礎レベルから国試受験直前期レベルまでカバー
  • 国試過去問(特に良問)を主体にテストゼミ形式で演習

多くの(他予備校の)国家試験受験生は、「1周目問題」なる問題を何周も解いた上で、さらに非常に古い年度まで遡って国試過去問を解き、本番に向かうそうです。(見かけ上)1万問以上も解けば、どんなに雑でも下位10%に入らないだろうというのも一理あります。

しかしMedu4では「脱ジャンク演習」という考え方を提唱しています。テキストで扱う問題(疾患ごとの直近の画像付き過去問とテーマごとの良問)と直近の過去問をしっかりと考えて解けば、国試は十分合格できるという考えです。

単なる演習量稼ぎでなく、どのように問題を予習し、復習し、本番に向かっていくかを指南している講座が、このテストセミナー講座なのです。

私はMedu4で扱っている問題と国試の過去問だけで勉強しましたが、この考え方に賛同しています。最近の国試はコモンディジーズの出題が多く、正常を判断させる問題、臨床的に妥当な判断を求める問題が増えるなど、知識偏重から脱却しようとしているように思います。

従来のジャンク演習スタイルは、毎年400問ずつ過去問が増えていく上、数年ごとに出題のトレンドも変わっていくので、受験生に優しくないスタイルだと個人的には思います。

回数別全問解説講座(〜回)

文字通り、回数別に国試過去問を全問解説する講座です。

私の国家試験対策のメインはこの講座の受講でした。

合格するためには、以下のことが重要です:

  • 回数別講座を最低5年以上勉強する
  • 特に直近の3回は正答率が95%以上になるようにするk

各回16~18コマ程度で、通常速度の再生でも20時間掛ければ一回分が終わるので楽です。私は2倍速再生で、問題ごとに止めて解くような受講スタイルにしました。紙で解いている人は一回分が大変そうでしたので、動画形式の方が挫折しにくいと思います。

究極国試MAP

117回試験までの過去問で問われた内容を網羅した直前期用の総復習教材です。主な特徴は:

  • 全部で30時間程度まとめられており、「あたらしいシリーズ」の約7分の1の時間で学習可能
  • 3回以上見ることで、これまでの国試で問われた知識を一目で把握できる
  • コンパクトさの割に知識的な網羅性が高い(次年度の国試の70〜80%程度を網羅)

直前期に「あたらしいシリーズ」を見返すのは大変骨が折れますので、この「究極国試MAP」の利用が推奨されます。私は倍速再生で4周見ました。

この講座もあくまで、過去問演習の補完的に使わないと、かえってこれだけで国試に受かるのか?」という疑念を生じさせかねませんので、使い方には注意です。国試前に「あたらしいシリーズ」を開かずに済んだのは、とても助かりました。

ただし、2026年度以降は最新版の販売がなく、118回以降の内容はアップデート講座、あるいは自分で補う必要がある点には注意が必要です。

学年別のおすすめ勉強法

Medu4では、動画講座をしっかり受講することで十分合格できるような構成になっています。ここでは、学習をMedu4に一本化した場合の活用法について述べていきます。(Medu4公式サイトも参考にしてみてください)

ステップアップ

〜4年生までの対策

  • ベーステキスト「あたらしいシリーズ」を一周する
  • 臨床実習やCBT対策にも活用できる
  • テストゼミ講座の基礎編も有用

5年生向けの対策

  • ベーステキストの2周目以降に入る
  • テストゼミ講座で問題演習を行う
  • 医学的な考え方、最低限必要な知識を定着させる
  • 臨床実習も重視して取り組む

6年生向けの対策

試験形式に慣れ、総仕上げをする時期です。

  • 過去問解説講座を活用する
  • 特講講座やテストゼミ講座で弱点を補強する
  • マッチング前の対策にも有効
  • 直前期には究極国試MAPを活用する

さいごに

私の意見として、Medu4に一本化した学習戦略は低学年から国試対策を始めるには特に有効です。

最後になりますが、国試の攻略において、最善の方法というのはないと考えています。大学のカリキュラム、個人の勉強スタイル、部活と勉強の両立、将来のキャリアプラン、など、様々な要素が関係します。単に身近な先輩や同期が受講しているという観点も重要ですが、何よりもご自身で考えて見つけることが大切です。この記事が医師国家試験対策の攻略法について考えるきっかけとなることができれば嬉しいです。

本稿が、国試対策に悩む医学生の方への、予備校選びの一助、ひいてはMedu4を活用した学習計画の参考になれば幸いです。

© 2025 医学生向け個別指導予備校MedAce
TOP